みなさんこんにちは!
名古屋市中区 千種駅から徒歩3分にある「こう鍼灸院」です。
今回は、不登校についてのお話です。
現在、不登校の原因として「起立性調節障害」が増えています。
主に小学校高学年から高校生ぐらいの思春期前後の子どもに多くみられます。
起立性調節障害とは
起立性調節障害とは、自律神経の働きが乱れる事で起こる病気です。自律神経とは、リラックスするときに働く副交感神経と、日中活動するときに働く交感神経に分かれており、特に起立性調節障害は、交感神経の働きが悪くなる病気です。

本来は、午前中に活性化する交感神経がうまく働かず、5~6時間以上も後ろにずれて働くようになります。そのため、朝になっても体が目覚めず、夜は逆に交感神経の働きが弱まらず、寝つきが悪くなってしまいます。
起立性調節障害は、午前中に調子が悪く、午後から元気になる事が多いため、周りからは「怠けている」「サボり」と思われてしまうことがよくあります。
よくみられる症状
- 立ちくらみやめまい
- 動機や息切れ
- 朝起きられない
- 顔色が青白い
- 腹痛
- 倦怠感
- 頭痛
などがあげられます。
朝起きられず、学校に遅刻したり、休んだりすることも多くなり、
- 授業についていけるかな
- 友だちに会いづらい
そんな不安を抱えてしまい、その結果、不登校につながってしまう子がいます。
起立性調節障害は、気持ちやメンタルの問題ではなく体の問題です。
- 調子が悪いのに周りには言えない
- 誰にもわかってもらえない
と悩んでいる子が多数です。だからこそ、大人たちの病気に対する理解とサポートが大切になります。そこで、教員のみなさんに伝えたい事が二つあります。
一つ目は、起立性調節障害は適切な治療を行えば改善できること、もう一つは気持ちが弱い子と決めつけず、不登校の原因は起立性調節障害かもと疑い、先生のほうからお子さんの体調について親御さんに相談してほしいという事です。
鍼灸治療はオススメです
鍼灸治療は、生まれたばかりの赤ちゃんからでも受けられるほど体に優しい治療です。鍼やお灸を使ってツボや筋肉を刺激する事で、乱れた自律神経を正常に戻すことができます。

そのため、起立性調節障害の原因である交感神経を活性化させて、病気に伴う頭痛やめまいなどの症状を改善してくれます。子どものうちから薬に頼るのもなぁ・・・そんな悩みをお持ちの親御さんも多いです。鍼灸治療は副作用がないため、薬との併用も可能です。ぜひ鍼灸治療をすすめてください。
最後に伝えたいこと
コロナ禍だったことをきっかけに、授業体制 生活環境の変化から今まで以上に子どもたちにストレスがかかり、先生方も慌ただしい毎日のことだったと思います。なぜ学校に行けないのか、親御さんから相談を受けたり、先生方自身も子どもたちのことで心配されていると思います。私たち鍼灸師も、子どもたちがより良い方向へ進むことを祈っています。数ある治療法の中で鍼灸治療を選択肢の一つにあることを知ってほしいです。みなさんの周りに苦しんでいる子供たち、親御さんがいらっしゃいましたらご相談ください。
専門外来|起立性調節障害