みなさんこんにちは!
名古屋市中区 千種駅徒歩3分にある「こう鍼灸院」です。
今回のお題は「謎の腹痛」についてです。
まずは、以下の項目で思い当たることはありませんか?
- 長い間 便秘や下痢 腹痛に悩まされている
- 胃カメラやエコー検査などいろいろ検査をしたけど異常が見つからない
- 薬を服用しても胃腸の調子が良くならない
- ストレスを感じると胃腸の具合が悪くなる
これらの症状に当てはまる方は、自律神経の乱れによって胃腸の不調がおきている可能性があります。
自律神経の働きと胃腸の関係
食べ物の消化や栄養の吸収、老廃物の排泄など、人間が日ごろ無意識におこなっている胃腸の働きには、自律神経が大きく関わっています。
日ごろ活動している時に働くのが「交感神経」、リラックスしていたり、寝ている時に働くのが「副交感神経」、この2つがシーソーのようにバランスをとりながら元気なカラダを維持しています。

しかし、このバランスが崩れると、体の不調や胃腸の不調があらわれてきます。なかでも、
- 環境の変化や気候の変動
- 睡眠不足
- 暴飲 暴食
- 精神的 肉体的ストレス
などが加わり続けると、交感神経ばかりが強く働いてしまい、胃腸の働きが悪くなって消化・吸収・排泄が滞り、結果として胃腸の不調を招いてしまいます。
また、生活リズムの乱れにより副交感神経ばかりが強く働き続けると、胃酸の分泌が過剰となり胃粘膜が荒れてしまいます。

腸にとって、特に精神的ストレスは要注意です。腸には、脳と相互に影響し合う関係にあり、「腸脳相関」と呼んでいます。
腸は第二の脳
腸には脳とは別の神経ネットワークがあり、脳の指令がなくても独立して活動できます。また、腸内には多くの神経細胞が存在し、腸の動きや消化機能だけでなく、精神状態や感情にも影響を与えることが分かっています。
情報交換の経路
脳と腸は自律神経系、ホルモン、神経伝達物質、腸内細菌などを介して情報を交換しています。例えば、迷走神経は脳と腸をつなぐ重要な神経で、腸の状態を脳に伝える役割を担っています。
腸脳相関の影響
ストレスを感じると、腸の動きが活発になり、下痢や便秘を引き起こすことがあります。また、腸内環境が悪くなると、不安やうつなどの精神的な不調を引き起こすこともあります。
異常なしと言われても要注意!
近年耳にすることが多くなった、便秘と下痢を繰り返す「過敏性腸症候群」や、胃痛 、胃が熱くなる「しゃく熱感」、すぐに満腹になる早期満腹感など、胃の不快感を伴う「機能性ディスペプシア」、いずれも検査では異常が認められません。
このような胃腸の不調は、自律神経との関係が深く、精神的、肉体的に負担がかかることで生活の質を落としてしまう大きな原因となってしまいます。
胃腸専門の治療について

当院の胃腸専門治療では、症状のある部分だけを治療するのではなく、その時のお体の状態や症状 、体質、すべてを捉え治療をおこないます。
鍼灸治療をすることで、乱れた自律神経が整い、胃腸の働きが改善し、精神的肉体的ストレスを緩和させることができます。鍼灸治療は、薬のような副作用もなく、心にも体にも無理のない優しい治療です。
体の不調は我慢せず、ひとつひとつ問題を解決していきましょう。