みなさんこんにちは!
名古屋市中区 千種駅徒歩3分にある
自律神経専門治療院「こう鍼灸院」です。
今回は未だに新規患者さんが止まらないコロナ後遺症についてです。
当院は、新型コロナ後遺症が広まってきた2年後あたりからコロナ後遺症の治療を始め、その後、どんどん後遺症患者さんのご相談があったことからコロナ後遺症外来を開設していました。
新型コロナの後遺症は、罹患時から持続する症状と、回復したのち新たに出現する症状があります。その中でも特に多いのが

- 倦怠感40%
- 息切れ36%
- 嗅覚障害24%
- 気分の落ち込み22%
- 咳17%
となっています。
コロナ後遺症とは
WHOでは、新型コロナウイルスに罹患した人にみられ、少なくとも2ヵ月以上持続し、他の疾患による症状として説明がつかず発症から3ヶ月経った時点でもみられると定義されています。
なぜ後遺症が現れるのか?
コロナに感染すると、肺に炎症が起こり咳などの呼吸器症状を引き起こします。この時、炎症を抑えるためにサイトカインと呼ばれる物質が分泌され体を守ろうとします。しかし、感染量の増加や炎症の長期化によってサイトカインが大量に分泌されると、免疫機能に異常反応が起き、咳、倦怠感、息切れや体力、筋力低下などの症状を悪化させてしまう事が後遺症に繋がると言われています。
また、長期間にわたる免疫異常反応は、神経も傷つけてしまう可能性もあり、現在、後遺症で最も問題とされているのは脳神経系への影響です。
これは感染後の免疫力低下により、脳内に炎症を起こす事で自律神経障害や一部の認知機能障害が起きているのではないかと考えられています。
いま現在、新型コロナウイルス後遺症に対して確立された西洋医学的な治療法はありません。そのため、西洋医学だけでなく東洋医学の治療が注目されています。
鍼灸治療の有効性

コロナ後遺症患者さんに対して鍼灸治療をおこなうと、自然治癒力が高まり、各組織の障害された機能が回復します。もともと後遺症とは、自然治癒力がストップした「もうこれ以上治せません。」という慢性病と同じ状態です。固定した症状に対して鍼やお灸を使ってツボに刺激することで、体を正しい状態に導いてくれます。その結果、自然治癒力が再び活動を始め、機能回復を促してくれます。
鍼灸治療の現場では、昔から、風を引いた後に匂いがわからなくなった、咳だけが止まらない、なんだか体のだるさが抜けないなどの症状を治療してきました。基本的にはコロナ後遺症も同じです。
当院のコロナ後遺症外来では、コロナ陽性判定から5日以上経過かつ、現在発熱してなければ受診可能です。後遺症でお悩みの方は1日でも早く治療を開始しましょう。