つらい冷え性専門治療

冷え性対策

冷え性の治療には鍼灸治療が効果的です

東洋医学の一つである鍼灸は、全身に存在するツボを鍼やお灸で刺激し、冷え性を改善します。

もともと冷え性とは、指先など抹消血管の循環障害によって引き起こされますが、鍼灸治療の臨床研究では、冷え性が「ツボの刺激によってなぜ改善されるのか」解明されてきました。

なぜ冷え性は女性に多いのか

冷え性対策

体を構成するさまざまな器官、組織の中で筋肉は血液量が多く、熱を生み出す働きがあります。しかし、女性は男性に比べ筋肉量が少ないため熱をつくる能力が低くなりやすい傾向にあります。

また脂肪は一度冷えてしまうと温まりにくくなる特徴があり、特に女性は皮下脂肪が多い傾向にあることから冷え性になりやすいといわれています。

その他にも月経の関係から血液量が不足しやすく、その結果、手足末端まで十分に血液が行きわたらなくなり冷え性を引き起こしたり、女性ホルモンは自律神経に深く関係するため、バランスが崩れることによって冷え性の症状としてあらわれてしまいます。

近年の冷え性とは

人の体は、無意識のうちに基礎代謝の量を変えることで、体温調節をして気温の変化に対応しています。

気温が高い夏は、血管を広げ、汗をかくことで熱を放散するようにしてバランスをとっています。

その一方で、冬は、寒さに身を引き締める事ことで体温を維持しますが、近年の衣服の保温能力の発達や暖房をきかせすぎた結果、体の機能が夏と勘違いしてしまいかえって「冷え」を誘発してしまう傾向にあります。

上記の身体の反応は自律神経が担っていますが、近年のコロナ禍でのストレス、学業、仕事や家事などに追われて蓄積する精神的ストレス、夏や冬には、室内と外気温の差が極端に激しくて蓄積する物理的ストレスによって自律神経のバランスを崩しやすくなります。自律神経のうち、ストレスから交感神経の活動が活発になることで体は緊張し末梢血管も収縮を続けて血行不良を招き、冷え性を引き起こします。

東洋医学で考える冷え性

西洋医学の『冷え性』は、検査での異常がなかった場合に、疾患とは認められず、冷えを感じでいても体質と扱っているため『性』の字を使います。

一方、東洋医学の考え方は、冷えを一つの症状ととらえ治療が必要なものとしているため冷え性ではなく『冷え症』という呼び方をしています。

冷え性の種類

冷え症のタイプは主に以下の4つに分けることができます。

冷え性のタイプ

下半身型

下半身型とは、主に腰から下の下半身が冷えます。これは、お尻やふくらはぎの筋肉のコリによる血行不良が原因です。下半身に熱が行かないだけで、全身の熱量は変わらないため、余った熱が上半身に溜まるため起こる、いわゆる「冷えのぼせ」の症状を起こします。加齢とともに起こりやすいです。

四肢末端型

四肢末端型は、食事の量が少ない、運動不足などの生活習慣によって熱を生み出すエネルギーが不足している状態です。全身の熱量が少ないため、体は体温維持のための熱を逃がさないようにと、交感神経が過剰に働いてしまい、手先足先の血管が収縮して冷え性を引き起こします。

また、運動不足で筋肉量が少ないと、エネルギーはあっても、熱を作ることができません。10~20代の女性に多い傾向にあります。

内蔵型

内蔵型の冷え性は、主に交感神経の働きが弱いことが原因で起こります。

内蔵型は、末端冷えタイプとは逆で、副交感神経が優位なため手足の血管の収縮がしにくいため、手足は温かく体の中は冷え切っているという状態です。手足は温かいが、下腹部や二の腕に冷えを感じたりします。また、お腹を下したりする症状を伴うこともあります。

全身型

全身型は、ストレスや生活習慣の悪化によって、基礎代謝の低下が原因となることで冷え性があらわれます。ただし、 甲状腺の病気などが潜んでいる可能性もあるので、医療機関で検査が必要となります。

引用元:北里大学東洋医学総合研究所客員教授伊藤剛

冷え性と関連のある症状

『冷えは万病のもと』といわれており、血行不良は様々な体の不調につながります。冷え性に悪影響があるものとして以下のような症状があります。

頭痛、腰痛、肩こり、首こり、めまい、耳鳴り、難聴、腹痛、便秘、下痢、生理痛、生理不順、PMS、不妊、むくみ、肌荒れ、目の下のクマ、血色不良、のぼせ・ほてり、膀胱炎・頻尿、倦怠感、低血圧、不眠、自律神経失調症 など。

なかなか改善しない症状は『冷え症』がかくれている可能性もあります。
また、人の体温は1℃下がることで、免疫力が30%低下するといわれています。そんな方は一度、鍼灸治療を考えてみてはと思います。

冷え性の東洋医学的原因

冷え性の原因は人それぞれ、筋肉量、血液不足、ホルモンバランスや自律神経の乱れなどが関係してきますが、冷え性になる原因を東洋医学の考え方、用語を使って表すと以下の6種類に分類されます。

①気虚

気とは、目に見えない力、エネルギーです。顔色が青白く、ひょろりとしていて、見るからに疲れている感じで、気持ちも減退していて、活発に乏しい人です。すぐに風邪をひいたり、花粉症などのアレルギー症状が現れやすくなったりします。

②気滞

気がめいり、気のめぐりが悪くなってバランスを崩します。主に自律神経系の緊張やコントロールができなくて不安定な状態。ストレスを感じると、みぞおちやあばら骨のあたりが張ることがあります。

③気逆

感情が激しく、いつもイライラ気味です。気は、ふつう上から下へ流れますが、このタイプは下から上に逆流してしまい、冷えのぼせのようになります。また頭痛、めまい、動悸、激しい咳、呼吸困難、吐き気や嘔吐、ゲップなども挙げられます。

④血虚

「血虚」の血とは血液のことで、女性の場合は月経があるため不足しがちです。血の働きも弱いため、貧血の傾向や肌の乾燥、抜け毛、めまい、しびれやけいれんなどの症状も現れやすいです。体の動きも悪く、いつも血色がさえません。

⑤オ血

ストレスや冷えが原因で血のめぐりが悪くなり、血液中によごれが溜まっている状態です。肩こり、頭痛、冷えのぼせ、皮下出血やあざのできやすさ、女性の場合は生理痛や生理不順などが挙げられます。

⑥水毒

水とは体液のことで、涙や鼻水も含まれています。体の水はけが悪いので、むくみやすい状態です。寒い日や気圧の低い日、湿度の高い日などは、滞った体液でさらに冷やされ、不調が出やすくなります。

冷え性に対する鍼灸治療

冷え性の治療

当院では、患者さん一人ひとりの冷え性に対して、西洋医学的な治療法と東洋医学的な治療法を使い分けます。

軽度の末端冷え性等では、対症療法のほうが即効性もあるし、患者さんの満足度も高くなります。しかし、長年患ってきた重度の冷え性の場合、毎年しもやけに悩まされる、毎日背中にホッカイロを4枚、お腹に2枚、靴下に2枚貼らないと寒さに耐えられない等の状況では、対症療法ではなかなか改善されないため、東洋医学の考え方で本質的な治療をおこなう必要があります。

冷え性の治療

例えば気滞が原因の冷え性では、気が停滞して冷えてしまうため、気を循環させる治療を、水毒では、体内に溜まった過剰な水分という毒を体外に排出させるための治療をおこなう必要があります。

気滞冷え性のツボ:太衝

太衝(たいしょう)は、足の親指と人差し指の骨が合わさったところの少し手前にあるツボです。気を巡らす臓腑「肝」の調子を整えるのに効果的なツボで、冷え性だけでなくイライラや頭痛、めまいにも効果的です。

血虚冷え性のツボ:三陰交

血虚タイプの方は、身体の栄養素である「血(けつ)」が不足して循環が悪くなり、全身に栄養を行き渡らせることができない状態です。三陰交は、内くるぶしから指幅4本分上に位置し、「婦人科の要穴」と言われていて、血の病に効果があり、補血、全身の血液の運行をよくするなどの作用があります。

水毒冷え性のツボ:豊隆

豊隆(ほうりゅう)は、すねの少し外側で、膝と足首のちょうど真ん中あたりに位置しています。去痰の要穴と呼ばれていて、体に溜まっている濁った水分を取り除くことで冷え性改善に期待ができるツボです。

ここまで、東洋医学的観点から冷え性に対する治療方針をご紹介しましたが、近年の臨床研究の結果としては、鍼灸治療によって自律神経の一つ交感神経の過剰興奮を鎮静させることで末梢血管の収縮を改善すると判明しました。

同時に、副交感神経の活動は優位に傾きます。その結果、胃腸の蠕動運動が活発になることで、余分な水分は体外に排出し、冷え性改善につながります。

鍼灸治療の効果に対する科学的根拠は、解明するのにまだ科学の進歩が追いついていない状況ですが、冷え性改善を担う治療法になっていることは事実です。今年こそ冷え性を体質から改善してみませんか。

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