つらい肩こり・慢性肩こり専門治療
肩こりは、肩をもんでも治りません!
肩こりは、単純にデスクワークや、携帯電話、スマートフォンの使い過ぎなど疲労が原因であらわれるものだけではなく、ストレスや睡眠不足、女性ホルモンのバランスによって大きく左右されてしまいます。
3年に一度おこなわれている厚生労働省 国民生活基礎調査では、日常生活で自覚している症状のなかで、肩こりは女性では1位、男性では2位という結果がほとんど毎回出ています。
一般的に、肩こりは、表面上の肩の筋肉が原因ではなく、その奥にある筋肉、あるいは全く違う体の部分に原因がある場合も多々あります。表面上の筋肉が原因でも、損傷を受けている部分は、運動やマッサージ、ストレッチ、最近話題の筋膜リリースや肩甲骨はがしでは改善しません。1mm以下の単位で悪い部分を的確に治療できる鍼灸治療でしか改善できません。症状を放置しておくと、なかなか肩こりが治らないだけでなく、うつ病などに発展するケースも多い傾向にあります。肩こりが気になったら、早めに的確な診断、で現状把握、鍼灸で確実に治療していきましょう。
肩こりの原因
肩こりは日本人の宿命ともいえる症状ですが、とくに中年以降は骨や筋肉が弱くなるので注意が必要です。たかが肩こりと思っていると、こりが痛みに変わり、何をするにもつらいといった状態になりかねません。
肩こりの原因は数十種類もあって、人によってさまざまです。そのなかで多くみられるのが、「同じ姿勢、眼精疲労、運動不足、ストレス」によるもので、4大原因とされています。
そのほか、頚椎症や頚椎の椎間板ヘルニアなどの病気による肩こりもあります。また狭心症や心筋梗塞が、肩こりや肩の痛みを引き起こすこともあります。
また最近は、肩こりと血圧との関連も注目されています。従来は低血圧の方に肩こりが多いとされていたのですが、反対に高血圧の方も少なくないのです。
- 運動不足
- 眼精疲労
- デスクワーク
- ストレス
- 冷え性
- 自律神経の乱れ
- うつ病、うつ症状
- ヘルニア
- リウマチ
- 高血圧・低血圧
- 貧血
- 甲状腺機能亢進症
- 生理不順
- 糖尿病
- 呼吸器疾患
- 循環器疾患
- 更年期障害
- 五十肩 ...etc
このように、肩こりの原因は人それぞれ違います。最も肩こりの原因となっているものを見つけ出し、生活改善とともに今ある肩こりの症状を治療して解消しなければなりません。
女性の肩こりは、働き盛りの女性や、年齢と共にあらわれる症状というより、初潮を迎えた時から始まります。 一生のうちに女性ホルモンのバランスが変化することでカラダへ影響を及ぼし、肩こりへとつながります。また、日常生活の精神的、肉体的ストレス、過剰なダイエットなどによってさらに女性ホルモンのバランスは崩れ、肩こりだけでなく、頭痛、腰痛、不妊症、子宮内膜症、つわり、逆子、更年期症状など様々な症状があらわれることも珍しくありません。
当院では、開院当初より女性特有の症状を専門におこなってきたため、安心して治療、健康管理が可能となります。
男性の肩こりはというと、デスクワークや、携帯電話、スマートフォンの使い過ぎなど疲労で、眼精疲労と首から背中全体の緊張による血行障害、自律神経の乱れが原因となります。また、精神的ストレス、不眠症、肉体疲労など、様々な要因があります。少しでも違和感を覚えたら、鎮痛剤、湿布や塗り薬に頼らず、鍼灸治療をして症状を改善させましょう。
肩こりの原因となる筋肉
肩こりに関係する筋肉はいろいろありますが、首の後ろから肩、背中にかけて張っている僧帽筋という幅広い筋肉がその中心になります。
1.僧帽筋
僧帽筋は、首の付け根、外後頭隆起という場所から、一番下のアバラ骨がついている背骨、第12胸椎まで続いて始まり、その停止部は肩甲骨や鎖骨の外側1/3になる筋肉です。
肩が重い、こっている、痛いなどの初期症状としてもあらわれやすいです。また、頭が重たい感じがする、首の付け根が重たい、痛いなどの軽い症状はこの筋肉がこっていることが多いです。
2.肩甲挙筋
肩甲挙筋は、頸椎と肩甲骨をつなぐ筋肉です。上位頸椎横突起を起始とし、下方やや外側に向かって走り、肩甲骨の内側に付いています。
肩甲骨を上方へと引く作用があります。肩をすくみあげる動きや、顔を横に向ける動きとなります。デスクワークなどによる肩こりでは、この筋肉にも不快感や重苦しさ、痛みを感じることが多々あります。
3.菱形筋
菱形筋は、背骨から左右の肩甲骨を支えている一対の筋肉です。
僧帽筋の深部にあり、第6頚椎から第4胸椎にかけての棘突起から起こり、外下方に斜走し肩甲骨の内側に付きます。また、頚椎を起始部とする上部を小菱形筋、胸椎を起始部とする下部を大菱形筋と分けて呼んでいます。
菱形筋の作用は「寄せて上げる」です。肩甲骨を背骨に向かって引き寄せて上げることで腕を支え、胸側は開きます。胸を張る動作の一部が菱形筋の作用の一つです。
4.頭板状筋・頚板状筋
頭板状筋は、首の骨の、第4、5、6、7頚椎、及びあばら骨がある胸の骨、第1、2、3胸椎の後ろに飛び出た部分(棘突起)から始まり、耳の後ろにある下に飛び出た部分、乳様突起と呼ばれるところを含む頭蓋骨についています。
そして、頚板状筋とともに上を向く動作、いわゆる首を後ろに反らしたり、真横に倒したり、左右に捻る運動をしてくれます。
頚板状筋は、あばら骨がある胸の骨、第3、4、5、6胸椎の後ろに飛び出た部分(棘突起)から始まり、首の骨の、第1、2、3頚椎の横に出っ張っている横突起と呼ばれる骨についています。
そして、頭板状筋とともに上を向く動作、いわゆる首を後ろに反らしたり、真横に倒したり、左右に捻る運動をしてくれます。
5.頭半棘筋
頭半棘筋は、首の骨の、第4、5、6、頚椎の関節突起、及びあばら骨がある胸の骨、第1~6胸椎横に出っ張っている横突起と呼ばれる骨からはじまり、後頭部の頭蓋骨についています。
そして、上を向く動作、いわゆる首を後ろに反らしたり、左右に捻る運動をしてくれます。
肩こり治療の流れ
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01 問診
当院では、まず患者さんから肩こりだけでなく体の気になる症状、どんな時に気になるのか、肩こりが悪化する状況などの内容をうかがって、症状の原因を突き止めます。
その後、現在の状況のご説明、治療内容と今後の方針を極力わかりやすく説明させていただき、患者さんにご納得いただいてから治療に入ります。
男性では、社会的立場、環境、生活習慣を考慮し、女性では、どの年代においても女性ホルモンの関係、女性ならではの症状としてあらわれます。そのため、どんな症状でも、女性ホルモンとの因果関係があるのか確認する「問診」をとても大切に考えています。
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02 検査
問診後は、実際にどのような肩こりを感じるのか、肩こりの原因が何なのか確認するための検査をします。検査には、徒手検査と呼ばれている、手のしびれなど神経障害がないか調べるもの、骨折がないか調べるもの、 また、動脈瘤やリンパ節の炎症など要因があるのかも把握しなければなりません。 症状によっては、すぐ病院に行き処置をしなければならない病気が潜んでいることもありますので、治療前の大事な作業です。また、脈を診ることで、自律神経の変化や生理周期の変化も読み取ることができるため確認します。
検査項目は、西洋医学的な徒手検査に加え、東洋医学的な診断もおこないますので、脈をみたり、お腹の状態を確認したりすることもあります。単純に、デスクワークやスマホの使い過ぎによる頭痛、日本女性特有の「なで肩」「猫背」から重心がずれておこる肩こりなら、治療と同時にその他の原因症状、姿勢に対して処置する必要があります。
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03 鍼灸治療
問診と検査等の後は、ベッドに横になってリラックスしていただいた状態で肩こりの治療を開始します。
体の状態が冷えているのか、硬く緊張しているのか、逆に軟弱になっているのか、一部の組織が炎症反応を起こしているのか、患者さんの主な訴えと関連する部分はあるのかなど把握したうえでその日の体の状態に合わせたツボに鍼灸治療をおこないます。
鍼は髪の毛と同じくらいの太さ0.1mmほどです。お灸は、火が直接肌に触れないものを使用していますので、火傷やお灸の痕が残る心配を極力減らします。
お灸は、温めることで血行の促進や抵抗力を高めて体を強くしてくれるといった作用だけでなく、自律神経の乱れを整えるリラックス効果もあります。また、鍼治療の後にお灸をすることで、治療効果が持続する作用もあります。
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04 電気光線療法
患者さんの症状によっては、鍼や灸に加えて、より血行を促すために電気治療を併用する場合があります。
電気治療というと「ビリビリ」という刺激のイメージが先行しがちですが、実際にはついつい眠ってしまうような心地の良いごく微弱な電流を流す程度です。
この治療は体の表面を刺激することで、深部の筋肉にまで刺激が届き血流改善をうながす治療法です。
当院では、国家資格の鍼灸師が治療を担当させていただきます。また、当院グループの主たる治療として妊娠中の諸症状にも対応しているため、妊娠中の方などでも安心して治療を受けていただけます。
患者さん第一主義を掲げる剛鍼灸院グループは「治療後のアフターフォロー」にも注意を払っています。
症状の改善や再発の予防には生活習慣が大きく影響します。
鍼灸治療に加え、生活習慣を変えることでより早い症状の改善が期待できる場合は特にアフターフォローに力を入れており、症状の改善・予防に繋がるように様々なアドバイスをさせていただいています。
肩こりのツボ
肩井は、肩甲骨や腕を支えている一番中心的な部分にあるツボで、肩がこった時、よく手がいく場所でもあります。また、東洋医学では、肩井は、内臓全体を吊り下げ支えているという考え方もあり、この部分がこってくると肩こりだけでなく、胃下垂や便秘、痔、不妊の原因や、出産予定日になっても陣痛が来ないような症状が出てきます。
肩外兪は肩甲骨の上角の少し内側にある経穴です。骨の際を押さえるとこたえるところがあるのでそこを取穴しましょう。このツボは第1・第2胸椎棘突起の間の高さにも当たります。
経穴名の由来は肩甲骨の外側を「肩外」と指したからだといわれています。このツボには、僧帽筋、肩甲挙筋といった首と肩を繋いている、肩こりに関係の深い筋肉があり、治療するための診断や、治療そのものによく活用します。
三陰交(さんいんこう)
人の体にはいくつかの経絡(気の流れ)があります。三陰交は子宮の機能に関係する腎経(じんけい)・肝経(かんけい)・脾経(ひけい)の三つの経絡が交わるところであり、これら三経の機能を整える重要なツボです。
三陰交を適切に刺激することで肩こりだけでなく冷え性、腰痛、筋肉の引きつりなどを改善します。
場所は「内くるぶしから指4本分上、スネの内側で強く押さえると少し痛みを感じる部分」です。女性ホルモンを調整する作用のある三陰交は、非常に繊細なツボです。素人がむやみに刺激することは避け、必ず担当の鍼灸師に相談してください。